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ペット可物件にするにあたり、管理会社に早い段階で相談します。理由はだた1つ。管理会社の機嫌を損ねないようにすることです。
管理会社の機嫌を損ねないようにする
アパート・マンション経営の主導者は、あくまで大家さんであるあなたです。ですが、管理の主導は管理会社(管理委託をしている場合)です。管理会社は入居者の問い合わせの窓口になるので、管理ルールの大幅な変更は、管理会社と協調して進めるべきです。この配慮が足りないと「身勝手な大家さん」「付き合いづらい大家さん」「メンドウな大家さん」とみられてしまい、管理会社内部の大家ランクが下がります。
管理会社の大家ランクを下げられないようにする
もし、大家ランクが下がると、他の物件の業務と比較して優先順位が落ちます。つまり、業務を後回しにされやすくなります。すると、空室が出るときの原状回復だったりポータルサイトへの掲載だったりが遅くなり、空室期間が長くなります。また、入居者からの問い合わせ対応も後回しにされると、入居者の不満が高まり退去率が上がります。
このようなことにならないためには、早めの相談をすること、ただそれだけです。
相談するときは書面を用意する
相談するときは「自分の意見・考え方」を書面にしておきます。今回の場合であれば、
- どのようなペットを想定するのか?(あるいは想定しないのか)
- 家賃を値上げするのか?(あるいは据え置きにするのか)
- ペット管理費をいくらにするのか?(あるいは設定しないのか)
- 敷金を多く預かるのか(あるいは多くはしないのか)
といった内容です。
次回の管理会社との打ち合わせまでにやるべき項目は次の通り。
大家さん側で対応するもの
- ペット飼育細則の案を用意する
- 犬種リスト(大型・中型・小型・NG犬種)を用意する
- 入居審査用のペット飼育状況アンケートシートを用意する
- ペット飼育承認申請書と承諾書を用意する
- 既存の入居者向けのアンケート用紙(案)を用意する
- 重要事項説明書や賃貸借契約書に盛り込む内容(案)を用意する
管理会社側で対応するもの
- 入居者に加入してもらう家財保険の特約の個人賠償責任保険はペットによる賠償責任に対応しているか確認する
大家さん側で準備するものが多いものですが、管理会社に負担をかけないように配慮したものです。もし、管理会社側に、ペット可のノウハウが十分にあるのなら、管理会社主導で進めてもいいでしょう。
空室にお困りならペット可はひとつの解決策。ですが、やはりリスクはありますので、しっかりとリスク管理の準備をしたいもの。具体的には、募集前・募集時・契約時・運営時の準備があります。より詳し内容や事例、書式については、動画セミナーで紹介しています。詳しくはこちらです。