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空室を作らないポイント(ソフト編)(No.23)

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宅建士/AFP/PMP®など。不動産オーナー向け教育事業、東京大家塾(2006年〜)や不動産実務検定®認定団体J-REC理事・東京第1支部長・認定講師(2008年〜)として累計3万件以上の不動産投資・活用・トラブル相談の経験から失敗しない不動産活用を体系化。Google★4.8/215件〜・Udemy講師★4.2/972名〜・ココナラ個別相談★4.9/123件〜。著書/共著17冊・講演実績全国25団体〜・寄稿/取材協力多数。

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空室を作らないポイント!

前回は「空室を作らないポイント(ハード編)」でした。ポイントは、今の入居者の部屋も定期的に設備の追加や故障時にグレードアップすることです。少予算で出来ることも多くありますので、ぜひ実践して今の入居者さんに長く住んでいただきましょう。

さて、第23回は「空室を作らないポイント(ソフト編)」です。

最大の空室対策は、そもそも空室を作らないことです。そのためには入居者さんの満足度を高く維持して、長く住んでもらうことです。しかし、建物そのものや設備を良くするのにはお金が掛かります。

予算に余裕がない場合はどうしたら良いのでしょうか? それは住み心地の良い入居ルールとすることです。例として、ゴミ出しルール、共同生活のルール、入居者パーティの開催を紹介します。

ゴミ出しルールと共同生活ルール!

まずはゴミ出しルールです。

ゴミストッカーを設置するなどで、24時間ゴミが出せるようにします。いろいろな生活スタイルがありますので、限られた時間帯だけのゴミ出しは、実は隠れた不満となっています。そこでゴミ出しの24時間対応とすると大変喜ばれます。

次に共同生活のルールの明文化です。

マナーや常識は人によって異なるものです。無自覚なマナー違反ほど、人をいら立たせるものはありません。特に生活音に関わることです。例えば、夜間の掃除機や洗濯機による音が迷惑になるなど細かく作ります。なお、先のゴミ出し 24時間対応とするときも、ゴミ袋の縛り方にも言及するなど細かい点に配慮が必要です。

入居者パーティの開催!

なぜパーティなのか?

それは同じ物件に住んでいる人の顔や人となりが少しでも分かると、お互いに入居ルールを守ることで相手に迷惑を掛けないようにしようとの心理が働くからです。良好なコミュニティの形成は、防犯上も効果があります。

いかがでしたでしょうか。

建物や設備にお金を掛けられなくとも、大家さんのちょっとした配慮で、入居者の住み心地を良くしたりコミュニティを形成したりすることで、あまり空室の出ない物件にしていくことができます。

次回は「家賃下落の対抗策」です。市場の変化や築年数によって家賃の下落は避けることができません。しかし、その流れに逆らう方法はあるものです。家賃を維持したり逆に値上げしたりする方法についてご紹介します。

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