株価暴落

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警告か?いや好機か? 株価2900円暴落で大家さんが今、本当にやるべきこと

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宅建士/AFP/PMP®など。不動産オーナー向け教育事業、東京大家塾(2006年〜)や不動産実務検定®認定団体J-REC理事・東京第1支部長・認定講師(2008年〜)として累計3万件以上の不動産投資・活用・トラブル相談の経験から失敗しない不動産活用を体系化。Google★4.8/226件〜・Udemy講師★4.18/1,107名〜・ココナラ不動産相談★5.0/136件〜。著書/共著19冊・講演実績全国30団体〜・寄稿/取材協力多数。

「株価が2900円も暴落!?」 今朝のニュースを見て、ギョッとした方も多いのではないでしょうか。日中お勤めの会社員大家さんにとっては、気が気でない状況かもしれませんね。「自分の資産はどうなるんだ…」と。

不動産オーナーが株価暴落に慌てる必要はない

でも、ちょっと待ってください。 実は、この株式市場の混乱、大家さんにとっては、むしろ半年後に訪れるかもしれない「絶好の仕込み時」のサインだと捉えることもできるんです。

「え? 株価が下がってるのに、不動産が買い時?」 そう思われたかもしれません。一般的な感覚とは少しズレますよね。ここに気づけるかどうかが、今後の資産形成の大きな分かれ道になるかもしれません。

今のうちに物件を売却する?

ここで、ある会員さんの方のお話をしましょう。

小林さん(仮名・52歳・中野区)は、会社員として働きながら、5年前にアパート1棟を購入した、いわゆる「サラリーマン大家」です。彼は今日のニュースを見て、「景気が悪くなったら、家賃を下げなきゃいけないかも…」「ローン返済が厳しくなるのでは…」と、漠然とした不安に襲われました。もし彼が、この不安に駆られて「今のうちに売ってしまった方が安全か?」などと考えてしまったら…それは大きな機会損失につながるかもしれません。

なぜなら、株式市場の大きな変動が不動産市場に本格的に波及するのは、およそ半年後と言われているからです。時間差があるのです。そして、その影響は「家賃収入の急落」という形ではなく、「不動産価格の下落」として現れる傾向があります。

想像してみてください…もし小林さんが何の準備もしていなかったら? 半年後、いざ「お、この物件、かなり割安になったな!」という掘り出し物を見つけても、時すでに遅し。なぜなら、景気不安時には金融機関の新規融資は非常に厳しくなっている可能性が高いからです。「買いたいのに、買えない…」周りでは、これまで着実にキャッシュフローを積み上げ、金融機関との信頼関係を築いてきた「準備をしていた大家さん」だけが、虎視眈々と狙っていた優良物件を割安で手に入れていく…。そんな悔しい状況を目の当たりにするかもしれません。これが、準備不足が招くかもしれない「恐怖」です。

資産の再配分で増やせるチャンス?

一方で、こんな方もいらっしゃいます。

木村さん(仮名・55歳・横浜市)もサラリーマン大家ですが、彼は「資産分散」の重要性を理解していました。資産を【国内金融資産】【海外金融資産】【収益不動産】の大きく3つに分けていたのです。今回の株価急落で金融資産の一部は目減りしましたが、彼は慌てませんでした。なぜなら、これらの資産は必ずしも同じ動きをするわけではないからです。

さらに、彼は不動産からの家賃収入が、株式のように大きく変動しない安定したキャッシュフローであることをもちろん知っていました。「損切り」のような考えで大切な資産を手放す必要はないのです。むしろ、木村さんはこう考えました。

「よし、株価は下がったが、家賃収入は安定している。不動産経営で得た余剰資金の一部を、この割安になった株式市場に投じるチャンスかもしれない。そして、半年後には不動産価格も下がる可能性があるなら、その時に備えて、さらに資金を準備しておこう。もしかしたら、好調な海外資産の一部を利益確定して、割安になった国内株や、いずれ出てくるであろう割安な不動産に振り向けることもできるかもしれない。」

彼は、今回の市場の混乱を「資産を再配分し、割安になった資産を買い増すチャンス」と捉え、冷静に情報収集と準備を始めたのです。これが、準備をしていた大家さんが手にする「安心」と「好機」です。

あなたはこの状況をどう捉える?

漠然とした不安に飲み込まれるのではなく、半年後のチャンスに向けて、今からできる「小さな一歩」を踏み出してみませんか?

今すぐできるアクションプラン

  1. ご自身の「資産ポートフォリオ」を確認する: 国内金融資産、海外金融資産、収益不動産(物件ごとの評価額やローン残高も)を書き出して、現状のバランスを見てみましょう。偏りはありませんか?
  2. 「家計」ならぬ「大家業計」を見直す: 直近半年~1年の家賃収入と運営経費(ローン返済、税金、修繕費等)を正確に把握し、「毎月(毎年)いくら手元に残っているか(キャッシュフロー)」を確認しましょう。これがあなたの「種銭」の源泉です。
  3. メインバンクとの関係を再確認: 最近、金融機関の担当者と話しましたか? 定期的な情報交換は、いざという時の融資相談をスムーズにします。融資が厳しくなる前に、一度近況報告を兼ねてコンタクトを取ってみるのも良いでしょう。

まとめ

株式市場の混乱は、一見ネガティブなニュースです。しかし、見方を変え、準備を怠らなければ、それはあなたの不動産経営をさらに飛躍させる「追い風」になる可能性を秘めています。

家賃収入という安定した収益基盤があるからこそ、市場の変動をチャンスに変えることができる。それが不動産オーナーの強みです。

今回の市場変動を踏まえた具体的な戦略や、ご自身の状況に合わせたアドバイスが必要でしたら、いつでも東京大家塾にご相談ください。

一緒にこの変動期を乗り越え、チャンスを掴み取りましょう。

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