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10月にちょっと大きな地震がありましたよね。
2021年10月07日 22時41分頃 千葉県北西部 最大震度5強(日本気象協会)
https://earthquake.tenki.jp/bousai/earthquake/detail/2021/10/07/2021-10-07-22-41-34.html
入居者さんや管理会社から特に「被害が〜」みたいなお話がなければ「あ〜そんな地震もあったよね」って感じですよね。
ただ、大家さんとしては、一度、建物の基礎にクラックが入っていないか、建物をグルっと一周して見ておきたいものです。
基礎のクラックぐらいでは、入居者さんは気に止めないですし、管理会社で「当社は震度5以上の地震があれば管理物件をすべて巡回して建物の被害状況を写真に撮って報告します!」なんて会社は見たことがありません。
入居者さんも管理会社も、日常生活に支障がある「何か」が起きないと、アクションはしないのです。まあ、そりゃそうですよね。
ところが、大家さんとしては、基礎のクラックは見逃せません。
なぜなら、そこから水が入り、内部の鉄筋が錆びて膨張したり、内部の水分が凍ると体積が増えたりして基礎コンクリートが爆裂して破損します。ひいては建物の強度の問題になります。
そうなると修繕費も高くなりますし、修繕しないで悪い見た目を放置していると、入居者さんが不安がって退去につながることもあるでしょう。
さらに、新規募集しても、内見に来たお客様や仲介会社の営業マンから「あれ?この建物やばくね?」なんて思われたら、満室になんてなりませんよね。
ヒトの健康も同じなのですが、大きな病気になってから治そうとすると時間もお金も、そもそも命そのものが大変なことになります。
建物も同じように、やはり早めの対処が大切です。
しかも、もし、ヒトでいうところの医療保険…建物でいうところの、今回は「地震保険」の契約があれば、基礎コンクリートのクラックの補修費くらいは、保険金を受け取れる可能性があります。
といったところで、年末年始に、こんな風にしてみては、どうでしょうか?
0.地震保険の契約があるか確認する。
1.現地に行き建物をグルっと一周して見て写真を撮っておく。
2.クラックがあれば0.3mmを超えていないか測る*(0.3mm以下なら問題なし)。
3.気になるクラックがあれば保険会社に電話して保険金請求の方法を聞く。
4.恐らく写真と修繕の見積書の提示を求められるので管理会社やリフォーム会社に相談して用意してもらう。
5.保険会社に保険金請求書一式を提出する。
6.保険金が振り込まれたら修繕する。
*クラックを測るツールはこちら(クラックスケール)
https://amzn.to/32GDHt3
何もなくても写真は残しておきましょう。後日、別の災害で保険金請求するときの参考写真になります。
ちなみに、保険金は自由に使って良いお金なので、全額を修繕費にすることはありません。
そこまでの被害でなければ、時間を掛けて少しでも安い工事会社を見つけるのもありです。
税務としては、個人の場合は所得税の課税対象になりません。法人は法人税の課税対象ですが、修繕費と相殺ですから、気にするものではありません。
ぜひ、チャレンジしてみてくださいね!
参考)物件が遠方だったり、あちこちに点在していたりして、自分で見て回れない!という方は、東京大家塾パートナーの、一般社団法人 全国建物診断サービス 様 に、ご相談されてください。
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現地調査・レポート作成・見積書作成はもちろん、保険金請求の方法についてもサポートしてくれます。また、名称の通り、全国対応してくれますので、物件が地方に点在していても対応してくれます。
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*全国建物診断サービスさんとは2015年からのお付き合いですが、東京大家塾の会員さんからクレームもグチ(?)もありませんが、最終的な判断はご自身でされてください。