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空室を作らないポイント(ハード編)(No.22)

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宅建士/AFP/PMP®など。不動産オーナー向け教育事業、東京大家塾(2006年〜)や不動産実務検定®認定団体J-REC理事・東京第1支部長・認定講師(2008年〜)として累計3万件以上の不動産投資・活用・トラブル相談の経験から失敗しない不動産活用を体系化。Google★4.8/215件〜・Udemy講師★4.2/972名〜・ココナラ個別相談★4.9/123件〜。著書/共著17冊・講演実績全国25団体〜・寄稿/取材協力多数。

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空室を作らないポイント!

前回は「空室対策の予算の設定方法と捻出方法」でした。空室対策の予算は原状回復費とは別に、家賃の1ヵ月分が目安となります。また、空室対策費は、家賃以外の収入を増やすことで捻出しましょう。

さて、第22回は「空室を作らないポイント(ハード編)」です。

最大の空室対策は、そもそも空室を作らないことです。上手に経営している大家さんたちは、満室でも気を緩ませません。彼らはどのようなことをしているのでしょうか?

それは、言葉は悪いのですが、釣った魚にも餌を与えることなのです。そして入居待ちを作ることです。なぜなら、いったん退去となると大きな出費になります。であれば、少額の投資で入居者に喜んでもらい長期入居に導くことが得なのです。

既存の入居者も大切にする!

具体的には、これまでに紹介してきた空室対策の中の設備投資を、既存の入居者に提案することです。

例えば、カラーモニター付きインターホン、各種防犯設備、無料インターネットサービスです。また、各種設備のメンテナンスも良いです。例えば、エアコンや水まわりのクリーニングです。やはりプロの掃除はレベルが違います。

いずれも、万が一、その入居者が退去しても、次の募集のときに役に立ちます。ただ、中には嫌がる入居者もいますので、無理強いは禁物です。それでも大家さんの気持ちは伝わり、長期入居化に貢献することでしょう。

なお、言うまでもありませんが、設備の故障などのトラブルは迅速に行うことです。特に給湯器・エアコンは10年以上経っていれば修理ではなく交換です。このときに以前の機器より機能や性能が上のものにしましょう。便利な設備で生活が快適になれば、長く住みたくなるものです。

入居待ちを作りましょう!

最後に、入居待ちを作る方法です。

それは物件のホームページを作ることです。そして「空きが出たらメールでお知らせします」とメールアドレスを登録できるようにします。これで空きが出ても、メール配信するだけで次の入居者が見つけらるようになります。

いかがでしたでしょうか。

満室安定経営の大家さんは、入居者に喜んでもらうことが、自らの繁栄につながると考え、実践しています。

次回は「空室を作らないポイント(ソフト編)」です。長期入居化は入居者の満足度を継続的に高く保つことです。入居ルールの変更だけでも実現できる方法をご紹介します。

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