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「本当にアパート経営なんてできるのだろうか…」「失敗したらどうしよう…」そんな不安をお持ちのあなたにこそ、ぜひ体験していただきたいイベントが開催されました。
2025年5月25日、第1部:葛西エリアと第2部:練馬エリアを舞台に「東京大家塾ステップアップ・ケーススタディー講座」を実施。まずは、特に注目度の高かった葛西エリアでの第1部の様子を、臨場感たっぷりにお届けします。(第2部はこちら)
次回のイベント参加を検討されているあなたが、安心して一歩を踏み出せるような、そんなレポートです。
まるで社会科見学!? 圧巻の耐火実験「百聞は一見に如かず」を実感
葛西エリアでの第1部は、旭化成ホームズさんのイベントに、私たち東京大家塾チームもお邪魔させていただきました。
一般のお客様も多く集まり、ざっと見渡すと20名くらいでしょうか…熱気に包まれてスタートしました。まず私たちを迎えてくれたのは、なんと建物の複数種類の外壁の耐火実験です!本当に熱気に包まれそうです(?)。
- モルタル
- サイディング
- タイル
- そして、ヘーベル
これら4種類の壁材が、目の前でバーナーで加熱されていきます。数十分後、それぞれの壁材がどう変化するのか…。固唾をのんで見守りました。
実験の合間には、建設途中の3階建ての建物内部(2階部分)へ。ヘルメットを装着し、まるで探検隊気分です。そこでは、重量鉄骨造の力強い柱や梁、床の構造はもちろん、水道、給湯、排水、電気、ガスといった、生活に不可欠な配管や配線がどこをどのように通っているのかを、自分の目で詳細に確認することができました。普段完成した物件では絶対に見ることのできない「建物の裏側」です。
2階には、ヘーベルメゾン(ヘーベルハウスの賃貸住宅ブランド)の特徴について学べるセミナー会場が用意されていました。ここでは、ヘーベルハウスの建築士さんから、専門的な構造の話を非常に分かりやすく解説していただきました。
- 大地震の際の津波にも耐え、周囲の建物が流される中で一棟だけ残った事例
- 地震後の大火事でも、その姿を保ち続けた事例
これらの話は、建物の安全性を考える上で非常に印象深かったです。
さらに驚いたのは、「ヘーベル」という素材そのもの。コンクリートの一種でありながら軽量気泡コンクリートということで、実際に手に持ってみると予想以上の軽さ!それでいて、竜巻で飛んできた看板が衝突するような衝撃にもびくともしない強度を誇るという実験映像も見せていただきました。さらに、実際に私たちの目の前で鉄球を落とす実験も。ヘーベルは全くの無傷。その強靭さには本当に驚かされます。
そして1階に戻り、いよいよ耐火実験の結果確認です。モルタルやサイディング、タイルは、素材自体は燃えないものの、高熱によって内部の木材が加熱され、可燃性ガスが発生。木材が焦げて発火に至るため、途中で加熱が停止されていました。
一方、ヘーベルはというと…最も長時間加熱されていたにも関わらず、触ってみるとじんわりと温かい程度。「ぬるま湯くらい」と言えば伝わるでしょうか。
この圧倒的な耐火性能の違いは、まさに「百聞は一見に如かず」を実感する瞬間でした。
ペットとの幸せな暮らしを形に。進化する賃貸住宅の今
耐火実験と構造見学の興奮冷めやらぬ中、次の目的地である完成物件の見学会場へ。タクシーで15分ほど移動し、到着したのは「ペット共生型賃貸住宅」です。こちらもヘーベルメゾンが手掛ける物件で、なんと15年も前からシリーズ化されており、既に多くの実績があるとのこと。

驚いたのは、単にペット可というだけでなく、社内にドッグトレーナーのような専門家が在籍し、入居者向けの相談対応やイベント開催といったソフトウェア面にも力を入れている点です。ハード(建物や設備)だけでなく、ソフト(運営面)にもこれほど深く取り組んでいるとは、まさに「歴史と実績の積み重ね」を感じました。

ただし、こちらのペット共生型物件は、基本的にサブリースが前提とのこと。私たち東京大家塾の会員さんのように、不動産に積極的に関わり、多少のトラブルさえも楽しんでしまうようなタイプの方とは、少しスタイルが異なるかもしれません。
しかし、将来的に自分たちがさらに歳を重ねた時や、親の相続対策として、手間のかからない資産性の高い物件を一つ持つという選択肢は十分に考えられます。その際、安心感のある一流ハウスメーカーによるサブリース運用は、有力な選択肢の一つとなるでしょう。
少人数だからこそ聞ける、活きた情報とリアルな声
今回の見学会は少人数制だったため、講師の方やヘーベルハウスの担当者の方々との距離が近く、非常に質問しやすい和やかな雰囲気でした。私たちのグループからも、本当に細かい点まで多くの質問が出ましたが、一つ一つ丁寧に、そして優しく回答していただき、大変勉強になりました。
教科書だけでは得られない、現場のリアルな情報や、長年の経験に裏打ちされた知見に触れることができたのは、大きな収穫です。
次の一歩を踏み出すあなたへ
今回のステップアップ・ケーススタディー講座では、建物の安全性や最新の賃貸住宅事情について、五感で学び、深く理解することができました。「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という言葉がありますが、まさに先人たちの知恵と経験の結晶を目の当たりにした一日だったと言えるでしょう。
もしあなたが、不動産投資やアパート経営に興味はあるけれど、何から始めれば良いか分からない、あるいは一歩踏み出す勇気が持てないと感じているなら、ぜひ一度、東京大家塾のイベントに参加してみてください。きっと、あなたの「不安」が「確信」に変わるきっかけが見つかるはずです。