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全空対策二段|エントランスまたは各玄関に花を飾る

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宅建士/AFP/PMP®など。不動産オーナー向け教育事業、東京大家塾(2006年〜)や不動産実務検定®認定団体J-REC理事・東京第1支部長・認定講師(2008年〜)として累計3万件以上の不動産投資・活用・トラブル相談の経験から失敗しない不動産活用を体系化。Google★4.8/226件〜・Udemy講師★4.18/1,107名〜・ココナラ不動産相談★5.0/136件〜。著書/共著19冊・講演実績全国30団体〜・寄稿/取材協力多数。

前回は【初段】天井の照明器具とレースのカーテンを設置する、を解説した。意図するところは、空室のお化粧をすることだ。

全ての始まりは、内見者を大事なお客様だと認識することと、入居してほしい入居者像から逆算して考えることの2つだ。大事なお客様に、良いところはより良く見せて、そうでないところは上手くぼかしたい。

では、引き続き、空室の印象を良くするノウハウを提供しよう。

今回は【二段】エントランスまたは各玄関に花を飾ることだ。意図することは次の1つに集約される。

それは、内見者の第一印象を良くするために、歓迎感を演出することだ。

繰り返すが今回に限らず、全ての思考の始まりは

  1. 内見者を大事なお客様と認識すること
  2. 入居してほしい入居者像から逆算して考えること

の2点にある。
この考えから導き出される1つの具体例が「花を飾る」だ。そのため、

  • どんな花がいいのか?
  • 色は?
  • 大きさは?
  • 場所は?
  • 予算は?

…との質問の回答は「入居してほしい人から逆算して考える」ことになる。つまり、物件の特性によって変わる。

さて、こうした取り組みを実際に行うのは誰か?それは大家自身だ。なぜ、管理会社はしてくれないのか?

答えはカンタンだ。管理料5%、広告料1ヶ月などの報酬の範囲では採算が合わないのだ。

そもそもが、空室対策ノウハウのない”管理”会社が普通だ。”管理”会社であって”活用”会社ではないことに注目してほしい。

ちなみに、スリッパを置くだとか、花を飾るだとか、こうした取り組みをバカにする風潮すら感じることがある。業者のやり方に文句言うな!!と言う管理会社もいるほど。

かといって、満室にするノウハウは持ち合わせていないし、工夫しようとする発想すらないことも。要するに…平均空室率以上なら御の字と思っているのだ。

こうした管理会社に、怒るのはムダだ。大家が自分でやることを、承諾してくれるだけマシなもの。

平均空室率以上の稼働率を叩き出したいなら、大家がフォローする必要がある…のだ。

あなたはどのように考える?

次回は、【三段】POPを5種類以上作成して貼ることを解説する。どのような意図があるのか、あなたなりに考えて、次回、答え合わせをしてほしい。

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