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2014年の繁忙期の今、消費税増税前の駆け込み需要もあり、新築物件の完成ラッシュ。東京23区は、新築の募集物件数が、築5年以下の募集物件数の合計を上回っています(Yahoo不動産登録数より)。
こうした供給過剰の賃貸市場で、今後どのように満室経営を実現し、継続していけばいいのでしょうか?
単なる貸家業からの脱却
まずは、単なる貸家業から抜け出すことです。なぜなら、もはや住まいがなくて困っている人はいないからです。つまり、私たちが目指すべきは、新しい暮らし方を創造し、入居者さんに提案することなのです。
具体的に、単なる貸家業から抜け出す考え方を、3つ紹介しましょう。(1)入居者さんのわがままに向き合うこと、(2)業界の常識をひっくり返すこと、(3)それらのアイディアを組み合わせること、の3つです。
入居者さんのわがままに向き合う
まず、(1)入居者さんのわがままに向き合うこと、について説明します。これまでに、入居者さんに理不尽な要求をされて困った経験の1つや2つ、ありますよね。ですが、その要求、本当に100%実現できないものでしょうか?
例えば「間取りを変更してほしい」なんて要求はバカバカしいものですよね。ところが、東京都には、入居者が賃貸住宅をリフォームすると補助金100万円がもらえる制度があります(今年度は終了)。入居者が自由にリフォームしていい物件は実在し、後押しもされているのです。
業界の常識をひっくり返す
次に、(2)業界の常識をひっくり返すこと、について説明します。業界の常識は無数にあります。これを逆にします。
例えば「礼金」。礼金の逆は? 礼金ゼロ? いいえ、「フリーレント」や「入居祝い金」です。これらも既に実在します。
アイディアを組み合わせる
最後に、(3)それらのアイディアを組み合わせること、については言葉どおりです。(1)と(2)で出てきたヒントを組み合わせるのです。
こうして考え出したアイディアたち。どれを採用するのかの基準は3つです。
(A)入居者さんの問題解決や欲を満たすことができるか?
(B)あなたはその入居者さんを好きになれるか?
(C)建物や地域の特徴となじむのか?
この3つが満たせるアイディアは、ぜひ実行しましょう。
単なる貸家業から脱却した世界
単なる貸家業から脱却すると「とにかくこの部屋に住みたい!」そう思って入居してくる人たちで常に満室になる世界になります。しかも、家賃滞納も、ルール違反もありません。なぜなら、あなたの物件が大好きな入居者さんが、そんな問題を起こすことはないのだから。
まとめ
供給過剰の中でも満室経営を実現するには、単なる貸家業から脱却することです。
このとき、できることなら「世界基準」を意識したいもの。つまり、まわりと比較検討しての差別化ではなく、はるかなる高みを目指すのです。
政府は、外国人の対日不動産投資を促すために動き始めています。2020年には東京オリンピックです。私たちが意識せずとも、世界は日本に注目します。そんな世界に誇れる賃貸経営を目指そうではありませんか!
あなたは、どんな入居者さんのために、どんな暮らし方を提案しますか? 面白いアイディアがある! 本気で実現してみたい!
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