走りながら考える

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走りながら考えることの功罪:不動産投資で成功するための準備とは?

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宅建士/AFP/PMP®など。不動産オーナー向け教育事業、東京大家塾(2006年〜)や不動産実務検定®認定団体J-REC理事・東京第1支部長・認定講師(2008年〜)として累計3万件以上の不動産投資・活用・トラブル相談の経験から失敗しない不動産活用を体系化。Google★4.8/226件〜・Udemy講師★4.18/1,107名〜・ココナラ不動産相談★5.0/136件〜。著書/共著19冊・講演実績全国30団体〜・寄稿/取材協力多数。

「走りながら考える」という言葉、聞いたことはありますか?

仕事などで、まずは行動してみてから次にどうするか考える、という意味で使われます。

しかし、この言葉には誤解されやすい点が2つあります。

1つ目は、「準備しないでとりあえずやってみる」という意味に捉えられてしまうこと。

2つ目は、「人はマルチタスクができない」という事実を無視していること。

準備しないでとりあえずやってみる?

「走りながら考える」の本当の意味は、「準備ばかりしていないで行動しよう」ということです。

100%の準備や計画は不可能なので、70%くらいで行動に移そう、というニュアンスです。

ただ、70%の準備ってのが、どこまでなのかわからないのが問題になります。

不動産投資・不動産活用の準備に不動産実務検定で

不動産投資・不動産活用においては、不動産実務検定が有効な準備となります。

2級(満室経営)では、物件取得後の管理・運営について学び、1級(物件取得)では、物件取得に関する知識を深めることができます。

検定という形式なので、自分の理解度を客観的に確認できるのもメリットです。

さらに、講師や他の受講生と繋がり、相談できる環境が得られるのも大きな利点です。

「不動産関係の本を100冊読めば大丈夫」という意見もありますが、体系的な知識が身につくとは限りません。

不動産実務検定は、網羅的なカリキュラムで効率的に学習でき、費用対効果も高いと言えるでしょう。

人はマルチタスクができない

「走りながら考える」という言葉には、「複数のことを同時にこなす」というニュアンスが含まれていることがあります。しかし、脳科学の観点から見ると、人間は真の意味でマルチタスクを行うことはできません。

人間の脳は、複数のタスクを同時処理しているように見えても、実際には タスクを高速で切り替えているだけなのです。

これを「タスクスイッチング」と呼びます。

たとえば、メールを書きながら電話に対応する場合、脳はメールの内容と電話の会話に交互に注意を向けています。

この切り替えは非常に速いため、あたかも同時に処理しているかのように感じますが、実際にはそれぞれのタスクに集中している時間は短く、断片的になっています。

マルチタスクの弊害

タスクスイッチングには、以下のような弊害があります。

  • 集中力と生産性の低下: タスクを切り替えるたびに、脳は前のタスクの情報を一旦整理し、新しいタスクの情報を読み込む必要があります。この切り替え作業に時間がかかり、集中力と生産性が低下します。
  • ミスの増加: 集中力が低下することで、注意散漫になり、ミスが増加する可能性があります。
  • ストレスの増加: 複数のタスクを同時に行おうとすると、脳に負担がかかり、ストレスを感じやすくなります。
  • 記憶力の低下: タスクスイッチングを頻繁に行うと、ワーキングメモリ(短期記憶)の容量が圧迫され、記憶力が低下する可能性があります。

シングルタスクのすすめ

マルチタスクの弊害を避けるためには、シングルタスクを意識することが重要です。

シングルタスクとは、一度に一つのタスクに集中することです。

シングルタスクを行うことで、以下のメリットがあります。

  • 集中力と生産性の向上: 一つのタスクに集中することで、より深く思考し、効率的に作業を進めることができます。
  • ミスの減少: 集中力が高まることで、注意力が持続し、ミスの発生率を抑制できます。
  • ストレスの軽減: 一度に一つのタスクに集中することで、精神的な負担を軽減し、ストレスを減らすことができます。
  • 質の高いアウトプット: 集中して取り組むことで、より質の高い成果物を生み出すことができます。

「走りながら考える」ことは、状況に応じて必要な場合もあります。

しかし、効率性や質を重視するのであれば、意識的にシングルタスクを取り入れ、目の前のタスクに集中することが重要です。

おまけ

「功罪」といえば、私が注目しているマンガがあるので紹介します(笑)。

ダイヤモンドの功罪という野球漫画です。

週刊ヤングジャンプで連載されていて、ずば抜けた身体能力を持つ少年・綾瀬川次郎が主人公です。身体能力もありセンスもあり運動神経抜群の主人公なのですが、勝ち負けを競うのが嫌で、ただ単に友だちと楽しくスポーツをしたいだけ。ですが周りの大人が放っておきません。

そんな彼が野球を始めることで巻き起こる様々な出来事や葛藤、そして成長を描いた作品で、興味深く読ませていただいています。

「功罪」というタイトルの通り、才能がもたらす光と影、そしてその中で次郎がどのように自分と向き合っていくのか、今後の展開が楽しみです・・・が休載中です。残念。

まとめ

「走りながら考える」ことは、行動力を促す上で有効な考え方ですが、準備不足のまま闇雲に行動するのは危険です。

不動産投資・不動産活用においては、不動産実務検定を活用することで、必要な知識を効率的に習得し、成功への道筋を立てることができます。

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