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前回は【初段】天井の照明器具とレースのカーテンを設置する、を解説した。意図するところは、空室のお化粧をすることだ。
全ての始まりは、内見者を大事なお客様だと認識することと、入居してほしい入居者像から逆算して考えることの2つだ。大事なお客様に、良いところはより良く見せて、そうでないところは上手くぼかしたい。
では、引き続き、空室の印象を良くするノウハウを提供しよう。
今回は【二段】エントランスまたは各玄関に花を飾ることだ。意図することは次の1つに集約される。
それは、内見者の第一印象を良くするために、歓迎感を演出することだ。
繰り返すが今回に限らず、全ての思考の始まりは
- 内見者を大事なお客様と認識すること
- 入居してほしい入居者像から逆算して考えること
の2点にある。
この考えから導き出される1つの具体例が「花を飾る」だ。そのため、
- どんな花がいいのか?
- 色は?
- 大きさは?
- 場所は?
- 予算は?
…との質問の回答は「入居してほしい人から逆算して考える」ことになる。つまり、物件の特性によって変わる。
さて、こうした取り組みを実際に行うのは誰か?それは大家自身だ。なぜ、管理会社はしてくれないのか?
答えはカンタンだ。管理料5%、広告料1ヶ月などの報酬の範囲では採算が合わないのだ。
そもそもが、空室対策ノウハウのない”管理”会社が普通だ。”管理”会社であって”活用”会社ではないことに注目してほしい。
ちなみに、スリッパを置くだとか、花を飾るだとか、こうした取り組みをバカにする風潮すら感じることがある。業者のやり方に文句言うな!!と言う管理会社もいるほど。
かといって、満室にするノウハウは持ち合わせていないし、工夫しようとする発想すらないことも。要するに…平均空室率以上なら御の字と思っているのだ。
こうした管理会社に、怒るのはムダだ。大家が自分でやることを、承諾してくれるだけマシなもの。
平均空室率以上の稼働率を叩き出したいなら、大家がフォローする必要がある…のだ。
あなたはどのように考える?
次回は、【三段】POPを5種類以上作成して貼ることを解説する。どのような意図があるのか、あなたなりに考えて、次回、答え合わせをしてほしい。