大規模な戦争が勃発したら

その他

大規模な戦争が勃発したら不動産はどうなる?知っておくべき8つのポイント

The following two tabs change content below.
宅建士/AFP/PMP®など。不動産オーナー向け教育事業、東京大家塾(2006年〜)や不動産実務検定®認定団体J-REC理事・東京第1支部長・認定講師(2008年〜)として累計3万件以上の不動産投資・活用・トラブル相談の経験から失敗しない不動産活用を体系化。Google★4.8/226件〜・Udemy講師★4.18/1,107名〜・ココナラ不動産相談★5.0/136件〜。著書/共著19冊・講演実績全国30団体〜・寄稿/取材協力多数。

近年、国際情勢は緊迫しており、大規模な戦争が勃発する可能性も否定できません。不動産投資家として、万が一の事態に備え、戦争が不動産市場に与える影響を理解しておくことは重要です。

1. 税金・控除

戦争遂行には莫大な資金が必要となり、その負担は国民にのしかかります。過去の例では、高所得者層への増税や、住宅ローン控除などの減税・控除の廃止が行われました。

2. インフレ

戦争による政府支出の増大は、インフレを加速させます。第一次・第二次世界大戦時にも、物価は大幅に上昇しました。不動産投資においては、家賃収入でインフレに対応できるかが鍵となります。

3. 金利

政府は戦時国債の発行などにより資金を調達するため、低金利政策がとられる可能性があります。ただし、インフレと低金利が同時に進行する状況では、実質的な資産価値が目減りするリスクに注意が必要です。

4. 住宅需要

戦争は住宅需要に大きな影響を与えます。若年層が兵役などで住宅市場から離れる一方、経済的な理由から共同生活を選ぶ人が増えるかもしれません。これらの要因は、住宅価格の下落圧力となります。

5. 規制強化

戦時下では、家賃統制や住宅建設の制限など、不動産市場への規制が強化される可能性があります。過去の例では、第二次世界大戦中に家賃統制が行われ、新規住宅建設も凍結されました。

6. 融資・信用

戦争は金融市場にも影響を及ぼし、融資基準が厳格化される可能性があります。また、中央銀行がインフレ抑制のために金利を引き上げれば、借入コストも上昇します。

7. オフィス・小売需要

戦争により経済活動が停滞すれば、オフィスや小売スペースの需要は減少します。特に、若年層が兵役などで労働市場から離れる影響は大きいでしょう。

8. 工業用不動産

軍需産業の発展により、工業用不動産への需要が高まる可能性があります。ただし、政府による物件の使用制限など、リスクも考慮する必要があります。

戦時下の不動産投資戦略

戦争リスクを考慮した不動産投資戦略としては、インフレヘッジとなる金や銀などの貴金属、軍需産業に関連する工業用不動産、低価格帯の賃貸住宅などが考えられます。また、海外への分散投資も有効な手段の一つです。

まとめ

戦争は不動産市場に多大な影響を与える可能性があります。不動産投資家は、これらのリスクを理解し、適切な戦略を立てることが重要です。

関連記事

  1. 愛と絆のトラブル事例

    親族間の土地・建物の賃貸は課税されずとも権利は強く将来のトラブルに注意…

  2. YouTubeコメント投稿

    Youtubeコメント時の名前を変える方法

  3. 不動産投資の幸福論

    新・不動産投資の幸福論/序章

  4. 相続税2割加算

    相続税の2割加算、実は知らないと損をするかも? 対象者と例外をわかりや…

  5. スマホメール

    絶対に満室経営を手に入れたいあなたへ

  6. 物件が買えない人の共通パターン3選その3

    物件が買えない人の共通パターン3選その3

  7. ChatGPT・AIイメージ

    ChatGPTはヒトの何を拡張するのか?

  8. 収支マイナス

    なぜ、お金が残らないのか? タイパで考える収支改善

最近の記事

  1. 投資手法の選び方

    時間とお金のマトリクス
    40代で見直したい時間とお金のマトリクスで理想の…
  2. 投資手法の選び方

    コスパvsタイパ
    不動産投資初心者が知っておくべき「利回り」の真実…
  3. 不動産実務検定

    不動産実務検定の勉強中
    不動産投資の成功に不動産実務検定が必要な4つの理…
  4. 不動産投資ルーキー

    資産性重視の不動産投資
    今すぐ将来に向けて不動産投資に取り組むべき5つの…
人気の記事 注目の記事

ARCHIVES